映画『ツリーオブライフ』を観てきました
2011年 08月 18日
ブラットピット、ショーンペン主演の『ツリーオブライフ』です。
CMでこの映画の予告を見た時からストーリーわからないものの何か惹かれるものが
あり、公開日に行きたかったくらい観たくてウズウズしていました。
あの渦に見えるステンドグラス…
感想は、じわじわと時間が経って「観てよかった」に変わりました。
観る予定が無い人はこの先もどうぞ☆
予定がある人は何も情報なしで観るのがこの映画ばかりはいいと思います。
1950年代のテキサスが舞台で、ブラット・ピットが父親である一家を長きに亘って
何気ない日々が描かれています。厳格な父親と妻、そして3人の息子。
回顧で大人になった長男をショーン・ペンが好演しています。
こうして書くとストーリーの骨格がしっかり(?)しているように見えますが、兎に角
スタートからイメージ映像の連続です(笑) 何? 何? これ何?
フランス映画のようにホワンとした言わんとするところはオブラートにくるまれています。
セリフは少なくナレーションから情景から読み取りつなげる作業が必須です(笑)
途中で観るのをあきらめかけました(笑)
テレンス・マリック監督の作品は初めて見たのですが、驚いた。。。
こういう映画って見たことがなかったから。
映像はとっても綺麗で、毎日の小さな幸せの瞬間が流れます。
それでいて人生の根源的な意味を観ている人に問いかけている不思議な映画です。
生き方には二つあって、世俗に生きるか、神に委ねるか、、、
宗教感の薄い私には神と共に生き、委ねるという感覚がないので普段は世俗的に日々を
暮らしてきました。残す後半はやはり人の命は誰にもわからず〝神のみぞ知るところ〟
は共通した感覚で観れました。
家庭は両親の常識の中で育ち、その枠を超えられない抑圧された兄弟たち。
厳格な父のいるありがちな家庭。当時の時代背景もあって父と子の葛藤を描きながらも
周囲の子役たちの演技が驚くほど自然。ある家族を本当に切り抜いたかのような自然さです。
長男をショーン・ペンの世代になって振り返る。
父の気持ちもわからなくもない、長男の気持ちも、二男の無念さ、、、
ありふれた人生が振り返るととてつもなく物悲しく、そして深い。
そんな映画に私の半生を振り返って照らし合わせたり、そんな人生もあっという間
に終わりが来る時があるのね。うちには引き継ぐDNAは無いけれど、それでも脈々と
引き継がれていく命がある。
人類とは…っと壮大なスケールまで一通り考えると、やっぱりちっぽけな自分が見えたりして。
映画の中で、スメタナのモルダウが流れ、壮大さに輪をかけています。
カンヌ映画祭パルムドールを受賞した映画です。
いろいろ書いてきましたが、読んで頂いてもナニコレ?ですよね(スミマセン)
俯瞰で人生を観る映画。他に無い構成が面白いので興味がある方はぜひどうぞ。
人生の終わりが見えてきた今の私の年で締めくくる前にこれが観れてよかったです。
そう、若くても意味が解らないかもしれません。
そしてオットの映画の感想も…「ナニコレ」でした(笑) やっぱりなー。
歳はいっていても万人向きではないようです(笑)
写真は二男くんを演じた子役ですが、とっても愛らしかった。
またいつかDVDで観直してみたいと思います。
+++
映画までの時間、近くの居酒屋で夕食を済ませました。
デジカメは無くスマホで撮りました。設定を替えたら色が変わった(><)
一時間でこんなに!しかもオットセレクト肉尽くし~
(普段、肉料理を抑えるとこんなところで反動が…^^;)
楽しい一日でした。
今に感謝し、そして自分らしくそして丁寧に生きていきたいと心に留めました。
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